「残業ゼロの仕事力」吉越浩一郎(日本能率協会)

元トリンプ社長の著者が語るワークライフバランス関連本である。

大きくテーマを分類すると、①残業が何故いけないか、②残業を無くし、仕事を効率的に進めるノウハウ、③ワークライフバランスを考える必要性、の3つに分けられる。これらを、特に企業のマネジメントを行う人向けに書かれている。実際に経営に当たり、実績を上げた著者であるからこそ書けた、実践的な内容となっており、得るものは大きい。

特に、仕事を効率的に進めるノウハウとしては、以下のものを挙げている。
・仕事には、デッドライン(締め切り)を設定する。
・問題は、小分けにして当たる。

残業を減らす施策としては、以下の案を挙げている。
・社長自らが電気を消す。
・違反したら、反省会を義務付け、上司を巻き込んだ対策会議の議題にもなる。
・罰金を取る。
・違反した以外の社員も連帯責任となる。

残業を減らしたいと真に願う、企業の幹部にお薦め(☆☆☆☆)

(私の検討メモ)
残業が減らない理由
 ・社員一人当たりが負う仕事量が多い。
 ・何でも報告やレポートを出させる幹部の仕事の進め方
 ・マニュアルや蓄積資料、データ類がきちんと整理されていないため、アクセスするのに時間を要する(情報の共有化ができていない。)。
 ・コスト意識が無い。
 ・いくらでも(サービス)残業する社員のみを抜擢し、サービス残業の温床となる人事制度
 ・幹部社員の意識の低さ
 ・稟議制の決裁制度により、意思決定のスピードが遅く、仕事が停滞する。
 
必要な対策
 ・社員がやるべき仕事の明確化
 ・指示を出す幹部自身が、何を、いつまで、どのような形で、誰に、報告するか明確にする。
 ・社員が共有できるマニュアルやデータベースの構築
 ・どのくらいサービス残業が行われているか、残業代にいくら支出しているか、労働基準法に抵触していないか、健康管理等に対する見直しを行う。
 ・残業しにくい育児中の女性職員を積極的に登用する。忠誠心では無く、パフォーマンスで評価する人事評価制度の導入。
 ・幹部自らが、担当する持ち場の残業削減に責任を持ち、必要な対策案を出す。
 ・決裁制度の見直し:時間を制限する。段階を減らす。下に降ろす。決裁そのものの必要性について再検討を行うなど。
 ・ 



"「残業ゼロの仕事力」吉越浩一郎(日本能率協会)" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント